PPKとNNK

いろいろなモノやことがらをアルファベットで縮めていうことが多くなりましたが、「PPK」と「NNK」をご存じでしょうか。「PK」や「PKO」,「PPAP」や「NHK」なら知っているけど。。。という方がほとんどかもしれません。
「PPK」,「NNK」は、どちらも外国語ではなくて、「PPK」=「ピンピンコロリ」、「NNK」=「ネンネンコロリ」のことを言うようです。「ピンピンコロリ」とは「病気にならずにピンピンした生活を亡くなる直前まで送ってコロリと亡くなる」という意味です。 家族や周りの人に迷惑をかけたくないし、自身も苦しみたくないし、できれば「ピンピンコロリ」といきたいものです。
逆に「ネンネンコロリ」は、不幸にして長期間にわたり寝たきりになって亡くなることを指します。
「ピンピンコロリ」の人生を送るためといっても、寝たきりになってしまう原因は様々で一概には言えません。だんだんと分かってきたところでは、以下のようなことを心掛けるといいとのことです。
〇適度な運動、〇バランスの良い食事、〇適度の飲酒、〇十分かつ質の良い睡眠、〇禁煙、〇お口のなかの健康 など。
それぞれの内容は専門家の方に譲るとして、「お口のなかの健康」について少し書きます。
 まずは、歯をたくさん残そうということです。歯が20本以上残っている人や、なくても入れ歯が有効に機能している人と、そうでない人とでは、認知症発症リスクが2倍近くになると報告があります。転倒リスクも2.5倍になるというデータもあるそうです。
歯を失うことで噛む力が低下し、噛むことによる脳への刺激が少なくなるために脳の働きが衰えてしまう、食べ物が噛めなくなると脚力やバランス能力などの運動機能が低下する、生野菜等の摂取が減り、認知症発症のリスク因子であるビタミン等の栄養不足が起こってしまう、などが考えられます。
 また歯周病は、糖尿病や関節リウマチ、骨粗しょう症、心筋梗塞や狭心症といった循環器性の疾患などとの関連性が指摘されています。飲食物や唾液に含まれる細菌が肺まで入り込んで炎症が起きてしまう「誤嚥性肺炎」も、口のなかの衛生状態を良好に保つことで予防につながります。

お口のなかの健康は、PPKの実現のためにも欠かせない要素となっています。

※参考
「PK」ペナルティキック
「PKO」国連平和維持活動(Peacekeeping Operations)
「PPAP」(Pen-Pineapple-Apple-Pen)
「NHK」日本放送協会