歯周病のチェックポイント

歯周病という病気は、最初は痛みもなくその症状は時間をかけて進行するので、なかなか気づきにくいという特徴があります。歯周病は軽い症状であれば、ご自身のブラッシングや歯科医院でのクリーニングなど、プラークコントロールで改善できますが、処置が遅れれば遅れるほど回復はより困難になります。
痛みはなくとも歯周病の徴候はお口のなかにいろいろと出てきます。今回は歯周病のチェックポイントを見ていきます。

まず、毎日の歯みがきや、朝晩鏡の前に立つときについでに口を開いて見ることもあると思います。そんなときに注意してほしい点は大きく4点になります。それは「色」「形」「出血」「グラつき」です。
「色」歯ぐきの色を見ます。色が赤い、もしくはどす黒いようだと要注意です。健康的な歯ぐきはピンク色で引き締まっています。
「形」歯ぐきが腫れぼったい感じはないでしょうか。歯と歯の間の歯ぐきが三角形ではなくおむすび形になっている、歯ぐきがやせてきた感じがする、歯が長くなったような気がする、など感じるようでしたら、歯周病の徴候かもしれません。
「出血」歯ブラシに血がついたり、すすいだ水に血が混じることはありませんでしょうか。歯ぐきを押すと血や膿が出ることはないでしょうか。
「グラつき」指や舌でさわってみて、少しグラつく歯はありませんか。歯の動揺がある方はかなり進行しているかもしれません。

日常生活でも感じる徴候はあります。
「口臭」口臭を指摘された、口臭があると感じる、「ムズムズ」歯ぐきがムズムズしてかゆい、「ネバネバ」特に朝起きたときなどに口が苦く、ネバネバして気持ち悪い、「歯がしみる」冷たいものや熱いものがしみる、「食べ物がはさまりやすい」歯と歯の間に隙間ができて、ものがつまりやすい、「ストレス」疲労時やストレスがかかっているときに歯ぐきが腫れる、歯が浮いた感じがする、などの症状を感じたときは、早めに歯科医院に相談することをおすすめします。

歯周病は歯を失ってしまうだけでなく、他の生活習慣病とも関連が指摘される恐ろしい病気ではありますが、適切な予防と早めの対処で防ぐことのできる病気でもあります。ご紹介したチェックポイントを参考に歯や歯ぐきに関心を持って、ケアしていただければと思います。